大岩 かほる

バレエを通して一人ひとりが持つ輝きを惹き出し
大岩かほる

小学生までの私は、コンプレックスの塊でした。運動が苦手、消極的な性格で友達も少ない、人前で発表することもできない、そんな自分が嫌でどうにかしたいと思っていました。それが変わったのは、バレエに出逢い、バレエの恩師であり、日本のバレエ界の草分け的存在の故江川明先生に出逢ったからでした。先生は、自分が嫌いな少女の「奥に潜む可能性」を引き出し、育んでくれました。天才のもとで教育された私は、幸運にもさまざまなチャンスに恵まれ、世界一流のバレエやバレエメソッドを学ぶ機会を多くいただきました。

スタジオ内オブジェ

また、先生のもとから独立して舞踊家として、教育者として歩き出してから、今までたくさんの生徒さん達に出逢うことができました。そして常に、「どうしたら、生徒さんがバレエを通して成長できるか」「バレエの素晴らしさを伝えるにはどうしたらいいか」ばかりを考え研究してきました。

スタジオ内絵画
その経験のすべてが、
現在のアカデミーの土台となり、
支えとなっています。
子供たちの写真

バレエは人を豊かにしてくれます。そして、人を育ててくれます。 体を動かし表現する喜び、体に負担をかけずに体を動かせる自分への信頼感、音楽と芸術性を感じられる豊かさ、周囲の人たちと一つの舞台を創る楽しさ。 こうした経験を重ねることで、人は心のひだを増やしていき、自分を受け入れ認め、周囲の人たちのことも認められるようになります。 そして、誰と比べることもなく、その時その場での、自分にできる役割を自発的にする精神も養われていきます。周囲と良好な関係を築きながら、自分のやりたいこと、やるべきことを、自信を持って実行できるようになるにつれ、子ども達は瞳を輝かせながら飛躍的な成長をしていきます。

集合写真

私はバレエを通して、一人ひとりが持つ「宝石の原石」のような可能性を引き出し、人と比べずに、自分自身の意志を貫ける強さを持つ子どもを育ていきたい。そして、誰もが自分の可能性を信じ、自分のやりたいことに挑戦する楽しさを味わいながら生きていける社会を創っていきたい、と心から願っています。

プロフィール

水野貴永子・江川氏のもと、10歳でバレエを始める。
江川明氏に才能を認められ「しらさぎ」(1974年、日本バレエ協会公演)でデビュー。
以後、研鑽を積み欧米を機に退団するまでの10年間、常に主演並びにパートナーとして主要パートを務める。

【主なる江川作品】
「しらさぎ」「レ・ダンス」「オンディーヌ」「春の祭典」「ボレロ」「雨月物語」「へび」「舞曲」「鳥」「ペイン」「ソナタ ラ プリマベーラ」「ラ・カンパネラ」「シンフォニーインD」「四季」など。

その間、日本バレエ協会、東京バレエセンター、東京バレエグループの公演にソリストとして参加、1978年文化庁国内研修員に選ばれる。
後、佐々保樹に師事、帰国後、夫ジェームス・マッキューエンと共に谷桃子バレエ団に在籍、1990年東京ベイシティバレエカンパニーを立ち上げ、多くの作品を発表するが、1993年ジェームス・マッキューエンが他界。
以後、自身の舞踊家としての活動と並行して後進の指導にあたる。

2006年より多胡寿伯子氏に師事し、現在ベラーム・ステージ・クリエイトのメンバーになる。

ベイシティバレエアカデミーの歴史
ベイシティバレエアカデミーについて